自動車整備士として働いて数年経つと、
営業職に転職するのがディーラーでは一般的です。
なぜそのような異動をするのか？
私が知りうる限りの真相を解説します。
会社からの異動についてはその会社の経営方針などで、
色々変わってきますので、なんとも言えません。
ここではあくまでも、整備士から営業への異動を
希望する人の理由についてです。
これは非常に簡単な理由なのですが、
整備士だとそもそも生活が成り立たないからです。
営業職に比べて整備士の給料はかなり安いのが現状です。
これについてはこちらの記事を参考にしてください。
⇒整備士の給料が安い理由とは！？元ディーラー整備士の残業無し給料を大暴露！
つまり、整備士としてこのまま過ごすよりも、
営業として頑張った方がはるかに出世も早いし、
給料ももらえるということです。
この条件で営業にならないのは、
本当に整備が好きな一部の人だけです。
さらに、現代の整備士の仕事は、
一昔前と違って物販もかなり頑張らなければいけません。
整備だけしているわけにもいかないのです。
つまり、整備もやるし、お客様対応をしながら、
消耗部品の商談もするという事です。
どうせ、物を売るために接客をするのなら、
車を売って評価を受けたほうが得策です。
全ての整備工場がそうとは言いませんが、
ディーラー系の整備士なら、接客も必ずこなしているはずです。
なので、営業になったらまったく仕事が
できないなんてことはあり得ません。
むしろ、整備士上がりにしかできない商談の方法も
ありますから、それが大きなアドバンテージにもなります。
そう考えると、
・より高い給料
・出世も早い
・肉体的な仕事ではない
という面を考えれば、営業に異動するのは当然ですね。
営業で一番大事なことは何だと思いますか？
商談力？
積極性？
気配り？
どれも正解ですが、私が見てきたトップセールスは
全員同じ能力を持っていました。
それは、
「お客さんの希望を叶える力」
例えば、値引きがお客さんの希望額に達しなければ、
所属長を通り越して営業本部長に直訴するような強引さ。
車を年間で数百台売るような営業は、
このような大胆さともいえるような能力を持っています。
そして、時にはその行為自体が会社に背くような事もします。
例えば、通常の流れだと
お客さんからの下取り車はディーラーで下取ります。
ただ、時には自社で下取りの値段があまりつかない事もあるのです。
そのようなケースの時に、
他の買取業者に車を流してより高値をつけてもらうのです。
お客さん自らが他の買取業者を探すのは、よくあることです。
ただ、営業が率先して外部の買取業者を紹介するのはタブーです。
でも、自分の成績を上げるためには、
１台でも多く売ることが営業の使命です。
「下取りの値段が上がれば、商談が成立する！」
こういう時に必要なのは、下取り値段を上げる強引な手法。
つまり、よその会社でもいいから高い値段を
つけてくれる買取業者とのパイプが重要になってくるのです。
時にはお客さんの自宅商談の際に、
買取業者も同席させるような営業もいます。
おそらくバレれば一発でクビでしょう。
ただ、私が見てきた限り、ばれていた人はいません
というより、当たり前の事なので・・・。
最近は各ディーラーでも買取業者の締め出しが
強化されてきているようです。
ただ、まだまだこのような行為はかなり多いのが現状です。
実際に私のところにも某ディーラー営業から依頼がありますので、
確実にまだ行われている行為なのです。
ただ・・・。
副業でもオークション会員になれる時代ですからね。
営業でオークション会員になったらどうなるのでしょうね。
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