「中古車オークション会員になりたいから保証人になってほしい」
このページを読んでいるということはあなたは中古車オークションの保証人になることを友人や知人にお願いされているのでしょう。
このように言われたときに頭によぎるのが保証人になったことのリスクです。
そこでこの記事では中古車オークションの保証人になることのリスクや連帯保証人に必要な条件について解説していきます。
車オークションの保証人になることのリスクは以下のパターンがあります。
では、それぞれのケースを細かく解説していきます。
これは一般的な借金の連帯保証人と同じイメージで考えれば想像しやすいはずです。
実は中古車オークションの会員がセリに参加して車両を仕入れたとしても支払いはすぐに行うわけではありません。
決められた支払い期間のうちに中古車オークションに仕入れ代金を払うのが一般的です。
(中には支払いを済ませないとセリ落とした車両を搬出できないという条件付きの場合もありますが、ややこしくなるので今回は考えません)
業者はそれぞれ厳格な審査を経て会員登録をしているとはいえ、数百万円から一千万円を超えるような中古車を後払いで対応しているので、業者が音信不通になったり、中古車を持ったまま消えたときの保険の為に保証人を立てさせているのです。
つまり中古車オークションの保証人になるリスクとしてはあなたに保証人になってほしいと依頼している相手が中古車を仕入れたまま、支払いをせずに雲隠れしたときに数百万円~数千万円の支払いの肩代わりをさせられるはめになるということです。
ただし、一般的に新規オークション会員には入札上限額が300万円~500万円程度となるケースが多く、入札上限以上の金額になるであろう中古車に入札する場合は事前申告する必要があります。さらに入札上限を超えるような高額な車両を落札した場合でも支払いを済ませないと搬出できないなどの条件がつくケースが多いです。
オークション会場内では所狭しと中古車が並べられています。
例えば仕入れ前の現車確認や仕入れ車両を搬出する際に事故などを起こした場合は当然ですが会員が責任を負うことになりますが、会員だけでは金銭面的に対応できない場合には連帯保証人として責任を負うことになります。
高額な車両同士の事故ですとそれだけで修理費用が数百万円に及ぶケースもあります。
中古車を売買する際は現車だけで取引するのではなく車検証や譲渡証明書などの書類を受け渡す必要があります。
これらの書類がないと所有者変更が出来ませんので、一般のお客さんに販売することができません。
通常、オークションに出品する際には中古車を先に搬入し、セリ落とされた後に書類等を中古車オークションに届けます。
しかし、万が一、会員が必要書類等を準備出来ない場合には連帯保証人がその責任を負うはめになります。
それでも必要書類が準備できない場合、キャンセル扱いになりペナルティとして罰金や会員剥奪等が課せられるケースもあります。
USS・TAA・JUなどなど、オークション会場によって保証人の条件は違ってきますが中でも一番条件が厳しいUSSでは以下が保証人の条件になっています。
上記がUSSにおける保証人の条件ですが、そのほかのオークション会場もこれと同様な条件です。
やはり中古車という高額な商品を取り扱うだけに保証人に対する担保能力も一定水準以上のものを求められており、連帯保証人が用意できなくて中古車オークション会員になれない業者も多いです。
結果的には保証人になることはリスクやデメリットしかありません。
保証人になったからといってプラス材料になることはなにもありません。
そこは頼まれた相手との関係性を重視したほうがいいでしょう。
あなたがリスクやデメリットをふまえたうえで、それでも相手を信頼しているのであれば保証人になることには何も問題はないです。
実際、その相手がきちんと支払いをしたり問題に対処していれば保証人に連絡が来ることは一切ありません。(入会時を除く)
さらに相手が無事に中古車オークションに入会して車屋を始めたのであれば恩なるあなたに対してはかなり格安で中古車を仕入れてくれるようになるかもしれません。
結局はあなたが車屋を始めたいと思っている相手を保証人というリスクを負ってまで応援したいと思うかどうかが肝心です。
実際、中古車オークションの保証人の条件はかなり厳しいものが多いですが、中古車オークション会員になれなくても中古車を仕入れる方法はありますので、あなたが保証人にならなかったとしても中古車仕入れが出来ないくなるわけではありません。
少しでも気持ちに負担があったり、引っかかるのであれば保証人は引き受けないほうがよいでしょう。