中古車のメーター改ざん問題は非常に頭を悩ませる問題ですよね。
もちろん、メーター改ざんをして走行距離を騙して販売することは犯罪です。
中古車副業を実践している私のブログ読者さんは間違ってもそんなことをしないようにしてください(笑)
ただ、メーター改ざんがバレることはあるのか?中古車の走行距離改ざんは見抜けるのかどうか?
この記事ではそんな内容を解説していきます。
非常に難しい問題ですがプロが走行距離をいじったら、まずほとんどの人が見抜けません。
それくらい巧妙な時代になっています。
いまやほとんどの車種がデジタルメーターに変わってきています。
実はデジタルメータをいじるのは大して難しくはありません。
コンピューターを繋いでちょいちょいといじれば簡単に走行距離を変更できます。
じゃあ、怖くて中古車なんて仕入れられない!!
なんて思うかもしれませんが安心してください。
走行距離をいじるのは簡単でも車両の状態から走行距離相当の車両状態なのかどうかは判断ができます。
さらにあるポイントをふまえて仕入れを行えば走行距離改ざん車をつかまされることはなくなります。
メーター改ざん車を見抜くためには、それなりに仕入れの経験を積み必要はありますが、ある程度のポイントさえ抑えておけば誰でも簡単にメーター改ざん車を避けることはできます。
メーター改ざん車を見抜くというより、そういう程度の低い車両を掴まない方法を解説していきます。
車検証には車検を受けた日の走行距離が記載されています。
この走行距離よりもメーターの走行距離が低ければメーター改ざんとわかります。
ただし、メーター改ざんをする側も承知の上ですから車検証よりも少し多い距離にメーターを巻き戻します。
なので、車検証の走行距離はあまりあてにはなりません。
万が一、車検証に記載されている走行距離よりもメーター走行距離が少なければ、メーター改ざん車だと言えます。
普通乗用自動車は1年ごとに点検をしないといけないと法律で定められています。
なので、12ヶ月ごとに点検記録簿が残っていますし、その記録は最低でも2年間は保存しなければいけない義務もあります。
とはいっても12ヶ月点検は義務はありますが罰則がないため、実施していない人も大勢います。
なので、こういう車を仕入れないことが賢明です。
ちなみに売る直前で12ヶ月点検を慌てて実施するような業者もいますがこれは論外です。
最低でもその車の最新の記録を5年程度は見たいところです。
中古車オークションでは出品票にH21,H22,H23というように平成何年の記録簿があるという記載をしている業者もいます。
こういう記録があれば、各年の走行距離がわかりますのでメーター改ざん車でない可能性は高まります。
タチの悪い中古車販売店の場合、従業員などが乗り回している車を車検時には別のメーターに取り換えて検査することもあります。
そうすると距離だけは2年間で数キロしか増えていないように見せる事も可能です。
そして最終的に売りに出す時は距離数の少ないメーターで売りに出す。
信じられないほど、タチが悪いですよね・・・。
数年間に渡って売る時の事を考えて偽装するのですがここまでやられては正直言って見抜くのは困難です。
その点からいくと、ディーラーできちんと定期点検や整備をしている車が一番安全です。
さすがにこんな少ない利益の為にこんなバカげたことをするようなディーラーはいないでしょうからね・・・。
ただし、ディーラーといっても看板貸しをしているところもあります。
つまり個人のモータース屋さんにディーラーの看板を貸しているのです。
そういったところが悪いという訳ではありませんが仕入れをするなら直系のディーラーで整備をしている車両を選びましょう。
他にもエンジンルーム内には距離に応じて劣化を感じられる部分は多数あるのですが、一番簡単なのがラジエーターのアッパーホース。
その名の通り、冷却水を冷やすためのラジエーターの上側についている太いホースです。
このゴム部品は経年劣化によって徐々に硬化していきますが、実は熱によっても硬化していきます。
例えば10万キロ走った車両と1000キロしか走ってない車両を比べてみると柔らかさが全然違います。
なので、メーター読みで桁がひとついじられている場合は、ラジエーターのアッパーホースを触るとなんとなく走ってきた距離はわかります。
さすがに1万キロ、2万キロ程度の距離改ざんの場合はわかりにくいですが十何万キロの車両を2万キロとかにした場合には一発でわかります。
これも何度か触って経験するしかありませんが意外と簡単に感覚を習得できますのでおすすめです。
これも感覚を習得するしかありませんが、十万キロ以上走っている車と数千キロしか走っていない車ではシートの弾力が全然違います。
他のシートと違って十万キロ走る間に運転席には誰かしら座ることになります。
なので表面的には小綺麗にクリーニングしたとしてもシート座面は確実にヘタって座り心地が変わっています。
ちなみにシート表面の状態などで判断することができることもありますが、シートカバーなどを使用していた車両の場合はシート表面の状態がかなり良いのであまり参考にはなりません。
中古車副業をする場合に、メーター改ざん車を下取りしてしまったら、かなりの損を被ります。
例えば、お客さん自身も知らずにヤフオクなどから車を買い、運よく数年乗った後に、あなたが下取った場合です。
そのままオークションに流しても間違いなくメーター改ざん車として処理されてしまいます。
しかもあなたはメーター改ざん車としての申告をしてないわけですから、オークション会場からも信用を失うわけです。
まずはできる事から始めるしかありませんが、間違っても個人やヤフオク等で車の仕入れを行わないようにしましょう。
下取りなどで走行距離が見るからに怪しそうな車両は、買取価格をかなり安くするのもひとつの方法です。
そして自信が無い場合には、買取店に買取させる方法も検討してください。
まずは自分の身を守ることを意識して法律に則った商売をしていきましょう!